受験計画

ここでは、宅建試験に合格するためには、どのような計画を立てるべきかについて考えていきましょう。
No. | 項 目 |
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01 | 長期準備計画(準備時間300時間以上の方向け) |
02 | 短期準備計画(準備時間150時間以上の方向け) |
01 長期準備計画 (準備時間300時間以上の方向け)
目標得点は40点です。合格基準点(35点くらい)ギリギリを目指せば、運が悪ければ落ちてしまう可能性があるので、高めの得点力をつけておくべきです。
宅建試験は1年に1回しか実施されません。つまり、運悪く落ちれば、また1年間は試験がありません。1年といえば、資格手当てだけでも年間60万円(月5万で計算)くらいもらえても不思議ではありません。
つまり、今年の試験で落ちると、最低でも「60万円損する」と考えて勉強しましょう。モチベーションのあげ方は色々ありますが、「60万円損する」というような具体的なイメージを持つことも有効な方法のひとつです。
では時間の使い方について説明します。総準備時間は300時間以上という前提です。最後の150時間で宅建業法・法令上の制限・その他はマスターできます。「集中力がない」「勉強に自信がない」場合は200時間程度を確保しておくとよいかもしれません。
あまりにも長い期間(1年で300時間など)をかけて準備する場合は、昔に勉強したことは忘れてしまう可能性があることも考慮する必要がありますので、もっと沢山の時間がかかると考えておくべきでしょう。
権利関係にかける時間は、宅建業法・法令上の制限・その他の学習時間を除いた時間の全てです。例えば準備時間が400時間ある方であれば、200時間から250時間は権利関係の学習に使いましょう。
きちんと学習すれば、宅建業法・法令上の制限・その他だけで30点近くは獲得できます。あとは権利関係をどれだけ得意になるかがカギです!権利関係で10点取れれば合格は間違いないはずです。
もちろん権利関係で10点取るのは大変かもしれません。しかし、丁寧に基本書と過去問を学習すれば必ず達成できる得点です。
02 短期準備計画 (準備時間150時間以上の方向け)
短期準備計画の場合は、36点を目指すのがよいです。これくらいの得点が取れるならば、十分に合格を狙えます。本来は40点くらいを目指すのがよいのですが、時間がありませんので、なんとか36点を目指しましょう。余裕があればさらに学習し、40点を目指すのもいいと思います。
それでは、具体的な対策についてお話します。宅建試験では下記のように出題されます。
科目 | 問題数 |
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権利関係 | 14問 |
宅建業法 | 20問 |
法令制限 | 8問 |
その他 | 8問 |
注目していただきたいのは「宅建業法」、「法令制限」、「その他」です。何と34問もあるのです。これらの科目を次のように得点します。
科目 | 得点 |
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宅建業法 | 20問中17点獲得 |
法令制限 | 8問中7点獲得 |
その他 | 8問中5点獲得 |
合 計 | 29点獲得 |
あとは、権利関係を6点とります。権利関係は非常に範囲が広く、すべてをマスターするのは非常に大変です。そこで、ほぼ毎年出題されるところだけを集中的にマスターしましょう。具体的には下記科目を集中的に学習します。
科目 | 得点 |
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代理 | 1問 |
担保責任 | 1問 |
賃貸借・借地借家法 | 3問 |
これらで5問獲得できます。あとは、9問を勘で解いても2問くらいは獲得できるはずです(4択問題なので)。合計7問獲得できます。これですべて合わせて36点くらい獲得できます。これが、短期合格の最強パターンです。